《感想》タイム・リープ(上)−あしたはきのう−
鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい…”若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香の記憶を分析する。そして、彼が導き出したのは、謎めいた時間移動現象であった。“タイム・リープ―今の君は、意識と体が一致した時間の流れの中にいない…”第1回電撃ゲーム小説大賞で「金賞」を受賞した高畑京一郎が組み上げる時間パズル。
発売日 1997年1/1
昨日に引き続き高畑さんの作品を。タイムリープものの傑作。ある朝起きたら昨日の記憶がないことに気づいたことから物語が始まり、クラスでもトップクラスの秀才の若松和彦と成り行きで行動することになる。とにかく若松くんがカッコいい。突然タイムリープ現象に巻き込まれてしまい混乱する鹿島をぶっきらぼうながらも手伝って、理詰めでひとつずつ解決していく様はまさにカッコいいの一言に尽きます。上下巻構成になってるけど、これは一気読み推奨です。
《感想》クリス・クロス−混沌の魔王−
MD B9000。コードネーム“ギガント”。日本が総力を結集して造り上げたスーパーコンピュータである。世界最高の機能を誇るこの巨大電子頭脳は、256人の同時プレイが可能な仮想現実型RPG「ダンジョントライアル」に投入された。その一般試写で現実さながらの仮想世界を堪能する参加者たち。しかし、彼らを待っていたのは華やかなエンディングではなく、身も凍るような恐怖だった……。
第1回電撃ゲーム小説大賞で〈金賞〉を受賞した高畑京一郎が描き出す驚愕の仮想現実世界。日本初のバーチャルRPGノベルが、今、文庫で起動する―。
発売日 1997/2/1
今から約21年前に発売された元祖デスゲームもの。前半はフルダイブ型RPGを全力で楽しんでるなと思える描写でサクサク進み楽しく読めます。しかし、物語中盤あたりからデスゲームとしてシフトしていき嫌が応にも死を意識せざるを得ない状況になっていく展開は非常にハラハラさせられました。また、終盤からラストにかけて繰り広げられる展開は圧巻の一言です。ラストのなんとも言えないほろ苦さも相まって凄まじい出来になっています。この情報量を一冊に納めてるのも凄い。永遠の名作ですわ。おススメです。
電子化希望の絶版ラノベ(読みたい)
※この記事は管理人が電子書籍で読みたい電子書籍化されてない作品を紹介し愚痴るだけの記事です。それを踏まえてご覧ください。
皆さんこんにちは。唐突ですが、皆さんは電子書籍は使っていますか?便利ですよね〜電子書籍。買おうと思えばすぐ買えるし、完結して書店ではまず見かけないような作品なんかも配信されてたりしていてよく重宝しています。話は変わりますが、僕は昔の作品が好きです。電子書籍に手を出したもの完結していて紙ではまず手に入らないような作品が読みたいからという理由から始めたので、お陰で電子書籍の購入履歴は色々と凄いことになってます。具体例を挙げるとしたら、中村恵里加さんのダブルブリッド(2000年2/1)、高畑京一郎さんのタイム・リープ(1997年1/1)、貴子潤一郎さんの12月のベロニカ(2003年1/1)など。
さて、そんな電子書籍ですが中には電子書籍になってない作品も数多く存在します。昔の作品読みたい欲が強い自分としては紙で中古で揃えてもいいが、やはり新品な状態の電子で読みたい。そんな訳で、今回は自分が読みたい電子化されてない絶版ラノベ作品を紹介していきたいと思います。なので今回の記事は僕が読みたいと思ってるラノベ作品の垂れ流しになりますので。挙げ始めるとキリがないので10……いや、15作品ぐらいに留めておきます。それなりに有名な作品から個人的にマイナーかなと思う作品までなるべく広く挙げていきたいと思います。それでは、
発売日:2007年2/1
⒉Missing
発売日:2001年7/1
発売日:2002年2/1
⒋最後の夏に見上げた空は
発売日:2004年12/1
⒌シャープ・エッジ
発売日:2003年4/1
⒍進め!双角小隊
発売日:2001年5/1
⒎旋風のカガリ
発売日:1999年6/1
⒏トワ・ミカミ・テイルズ
発売日:2002年9/1
⒐ミュートスノート戦記
発売日:1998年5/1
⒑エレメント・マスター
発売日:2003年5/1
11.ロクメンダイス、
発売日:2005年6/10
12.戦嬢の交響曲
発売日:2006年12/25
12.疾走する思春期のパラベラム
発売日:2006年9/30
13.トゥインクル★スターシップ
発売日:2001年9/1
14.空色パンデミック
発売日:2010年1/30
15.くじびき勇者さま
発売日:2006年9/30
16.おまけ(願望)
ソリッドファイター(完全版)
発売日:2009年2/4
以上です。ここで挙げた作品はいずれも何かと話題にあがる作品です。また、ここで挙げた作品にも名作はまだまだ沢山あります。だからどうか、どうか、電子書籍にしたください!お願いします何でもしますからっ!!それでは。
《感想》桜色の春をこえて
「あたしの家にくればいいよ?それで全て解決でしょ」高校入学とともに一人暮らしをはじめるはずが、手違いにより部屋を失った真世杏花に救いの手が差し伸べられる。救い主の名は澄多有住。杏花の同級生でもある彼女は、かわいい名前に反してぱっと見は不良、停学歴アリ。一緒に暮らし始めても無愛想でわがままでおまけに生活能力もない。杏花は折り合いをつけるのに難儀するが、時折ちょっとした優しさやかわいげが垣間見え…。これってもしかして、ツンデレ?二人の少女が織りなす、感動の同居×青春ストーリー。
発売日 2011/11/10
いや〜素晴らしい百合でしたわ。お互いがお互い母親のことで暗い過去を持っていて、それぞれがお互い助け合ったり、周りの人達の力を借りて乗り越えていく姿がとても良かったですね。一冊で綺麗に完結しているのも素晴らしいです。発売からかなり経っていてしかも、残念ながら電子書籍にもなっていませんが、是非とも読んで欲しい作品です。
《感想》七つの魔剣が支配する
春――。名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。魔法使いの卵たちを迎えるのは、満開の桜と魔法生物のパレード。喧噪の中、周囲の新入生たちと交誼を結ぶオリバーは、一人の少女に目を留める。腰に日本刀を提げたサムライ少女、ナナオ。二人の魔剣を巡る物語が、今始まる──。
記念すべき1回目の感想記事が新刊出ないのホントアレだけど、2巻も出ることだしそこはまぁ気にしない方向で……。
さて、感想に移ります。丁寧に構築された世界観、個性豊かなキャラクター。そして、終盤に見せた主人公オリバーの側面、何もかもが自分に刺さって夢中になって読めた。作者の前作である『天鏡のアルデラミン』を読んでる人もそうでない人もどちらも楽しめるかと思います。
重版もされ、来年1月には2巻も発売される『七つの魔剣が支配する』に目が離せません。