ただ、ラノベがあるだけでよかったんです。

ラノベについて語っていきます。

《感想》花守の竜の叙情詩

花守の竜の叙情詩1 (富士見ファンタジア文庫)

隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。囚われ、生贄となるエパティーク。支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる―。宿命の愛と冒険の物語。

 エッセウーナの制圧によって滅ぼされたオクトスの王女エパティークとエッセウーナの第二王子ながら妾の子で城内で居場所がないテオバルト。そんな2人が伝説の銀竜を呼び出すために旅に出る物語。あまりにも切ない。生贄として囚われた少女と周りから疎まれているテオバルト。旅の途中お互い憎みあってギスギスした旅路でしたがカモフラージュとして購入した奴隷の少女エレンを通じて、お互い想いあい惹かれあっていく姿がとても素晴らしかったです。

 アマポーラ(エパティークの素性バレ防止のためテオバルトが改名)を守るために下したテオバルトの決意も悲しくて切ないものでしたが、それも含めて良いラストでした。次も楽しみです。

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